第118章 抑えきれないときめき

「葉山さん、ボスはあなたに何かあったと知った瞬間、すぐに引き返しました。この二日間、ずっとあなたを探していて……一睡もできていません」

 松本特別補佐が息を切らせて言った。

 そんなに眠っていないの? 葉山優は北条寒生の目の下に濃く落ちた隈を見つけ、胸の奥がきゅっと痛んだ。

「……疲れたでしょう」

「見つかってよかった。俺のせいで、おまえは巻き込まれた……すまない」

 その「すまない」には、言い訳の余地もないほどの悔恨が滲んでいた。

 葉山優の心がふっと緩む。彼が誰かに謝るなんて――人生で初めてじゃないだろうか。少なくとも、彼の口からそんな言葉を聞いた記憶がない。

 これまでだ...

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