第122章 誕生日の晩餐会

 北条家の屋敷前。

 北条文子と秋山陽介は、来客の応対に追われていた。祝いの言葉がひっきりなしに飛んでくる。

 「文子さん、ますますお若くなりましたね」

 「陽介くん、ほんとに男前! こんな立派な息子さんがいて羨ましいわ」

 北条文子は上質な着物をまとい、手入れの行き届いた姿に、気品と華やぎを漂わせていた。眉間には、隠しきれない得意げな色がにじむ。

 「陽介は本当に優秀なんですの。ついこのあいだ卒業したばかりで、もうすぐ北条グループで研修に入りますのよ」

 「それはすごい。将来が楽しみですね」

 ……

 「見て、寒生様がいらしたわ。隣の女性、加島のお嬢さんじゃないのね」

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