第147章 ごめんなさい

午後6時、北条寒生は別荘へ戻った。

「若様、夕食の支度はできております」

柏本が出迎え、続ける。

「ただ、葉山さんは昼食も召し上がっていません」

「どういうことだ」

北条寒生は気が気ではなく、声にわずかなとがめる響きが混じった。

柏本は慌てて説明する。

「葉山さんがお戻りになったのは昼です。戻るなりお部屋にこもってしまわれて、何度かノックしたんですが、お疲れだから食欲がないと……」

最後まで聞く前に、北条寒生は大股で階段を上がっていた。

「ゆうちゃん?」

北条寒生は扉を叩く。

「ゆうちゃん」

何度かノックしても、返事はない。

「具合でも悪いのか」

北条寒生の胸騒ぎ...

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