第155章 裏切りの怒り

葉山ゆうは目をぎゅっと閉じたまま、身のすくむような恐怖に耐え、一歩も引かなかった。脚はがくがくと震えている。

「どけ!」と北条寒生が怒鳴る。

「ご、ごめんなさい……」葉山ゆうはしゃくり上げた。「あの人は関係ありません。責めるなら私を責めてください。だから、あの人だけは許して……」

こんな場面で上月星をかばうその一言ほど、北条寒生を逆上させるものはなかった。激昂した彼は、彼女の手首を乱暴につかみ締める。

「もう一回言ってみろ」

骨がぎしぎしと鳴るのが、自分でもわかった。痛い。折れてしまいそうだ。

「彼を放して」

「全部……私が、受けます……」

「ゆうちゃん……」上月星は焦りきっ...

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