第165章 会いたかった

 答えなんて、これ以上ないくらいはっきりしている。

 葉山小夜以外に誰がいる。

 十八歳のくせに、こんなことをしでかすなんて。葉山ゆうは軽蔑せずにはいられなかった。

 加島欧という男にようやく取り入ったのだ。あの母娘なら、手段なんていくらでも使う。

 江口あんなの言うとおり、加島欧にひと言だけ忠告して、葉山小夜から距離を置くよう促すべきだろうか。

 葉山ゆうはしばらく迷った末、結局、何も言わなかった。他人のことに口を出すのは好きじゃない。自分の生活だってぐちゃぐちゃなのに、誰かの心配をする資格なんてない。

 麺を食べ終えたばかりのタイミングで、加島欧の運転手が服を届けに来た。

...

ログインして続きを読む