第182章 100点彼女

「久しぶりだね」加島欧がゆっくりと言った。眼差しは、痛いほどに情を湛えている。

 たった一言の「久しぶり」の裏側に、深い想いが詰まっていた。

 葉山ゆうがふっと微笑む。

「ほんと……瞬きしてる間に、十何年だね。離れたばかりの頃は、また会えるって信じてた」

「僕は言った。必ず戻るって。……遅くなって、ごめん」

 葉山ゆうは首を振った。

「責めたことなんてないよ。あなた、この何年もずっと海外にいたんだって?」

「ああ。あの時、僕は父の敵に嵌められて崖から落ちた。記憶もなくした。そのあと父が僕をD国に送って、守ってくれた。最近になってようやく帰国して、正式に加島グループを引き継いだん...

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