第187章 溺愛

「男女の間に友情って、ないんですか?」と葉山ゆうは言い返した。

 この手の質問は、これまでにも何度も投げかけられてきた。ゆうはずっと、あると信じている。

 けれど北条寒生の答えは、あまりにもきっぱりしていた。

「ない」

「それはあなたがそう思うだけ。私はあると思うし、加島欧のことは友達として見てるだけだよ」

「君は本当に懲りないな。前も『上月星は私を部下としか見てない』って言ってたろ。結果はどうだった? 俺の言ったとおりだ。あいつは最初から君に下心があった」

「……」葉山ゆうは口を開きかけ、しばらく黙ってから言った。「上月星みたいな人ばかりじゃないでしょ。世界中の男がみんな私のこ...

ログインして続きを読む