第191章 興味がない

二時間後、車は郊外のリゾートに到着した。

葉山ゆうは心の中で小さくガッツポーズを作る。佐藤光の話を延々と聞かされて、耳が痛くなるほどだった。

車を降りた瞬間、ひんやりした風が頬を撫でた。ボーダーのコットン長袖一枚のゆうは、思わず肩をすくめる。

「どうした? 寒いのか?」

佐藤光はすぐに自分のスポーツジャケットを脱ぎ、彼女の肩へふわりとかけた。

「大丈夫です、佐藤社長」

返そうと手を伸ばすが、佐藤光は許さない。

「着てろ。風邪ひいたら、この二日間遊べなくなるぞ」

ゆうは、こういう押しつけがましい気遣いが好きじゃない。しかもジャケットには中年男特有の匂いが染みついている。彼女が好...

ログインして続きを読む