第196章 スキャンダル

そういう噂話や品定めには、葉山ゆうは人一倍敏感だった。顔がいい上に成績も良かったせいで、中学の頃からずっと浴びせられてきたのだ。誰かがちらりと視線を投げるだけで、いま自分が話題にされているとわかる。しかも決まって、ろくでもない色恋沙汰の類だ。

「……あの子でしょ」

「卒業もしてないくせに、やり口だけは一丁前らしいよ」

「北条グループにいたときも男を何人も引っかけて、デザイナーの上月星とも切れてないんだって。加島グループに来てまだ二日なのに、もう騒ぎ起こしてるし」

「派手だよね」

「今どきの女って、評判とか気にしないの?」

「恥もないんだから、評判なんて要るわけないでしょ」

……...

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