第197章 それなら通報する

佐藤の奥さんはスマホの画面を火が出るほど睨みつけ、ぎょろりとした大きな目を今にも飛び出しそうに見開いたまま、端末を葉山ゆうの鼻先へ突きつけた。

「……ほんっと、図々しい女」

アンナと江口怜子が慌てて覗き込み、「これ、葉山ゆうのLINEのアイコンだ」と口々に言う。

アンナはわざと周囲に聞こえる声で、表示された文面を読み上げた。

「佐藤社長、会いたくてたまらないの。今夜、部屋で待ってるね」

「佐藤社長って、私が見た中でいちばん紳士的な男の人」

「奥さんとお子さんがいても平気。好きな気持ちは変わらないから」

「これからのお仕事、よろしくお願いしますね。佐藤社長」

……

葉山ゆうは...

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