第200章 ウェディングドレス

テーブルの上の報告書に目を落とした瞬間、アンナの堪忍袋の緒が切れた。

「葉山ゆう、いい加減にしなさいよ」

「いい加減にするべきなのは、そっちだ」葉山ゆうは容赦なく言い切り、続けて鼻で笑う。「この報告書、めちゃくちゃだ。数字は間違いだらけ、抜けも多い。頭を使って書いたとは思えない。こんなもので私を誤魔化すのは、互いの時間の無駄」

「……私をハメてるんでしょ」

「ハメてるのが私か、この報告書が終わってるのか。自分が一番わかってるはずだ」

アンナは歯を食いしばり、開き直ったように言い放つ。

「乱雑に書いたからって何よ。私はデザイナーであって、報告書を書く係じゃない」

「簡単な報告書す...

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