第205章 許しを乞う

「私を追い出すつもり? 葉山ゆう、勘違いしないで。あんた、ただのデザイナーでしょ。風見清子だって私をクビにする権限なんてないのに、あんたにあるわけないじゃない」

 葉山ゆうは眉を上げた。

「やれるもんなら、やってみれば」

「誰が怖がるってのよ。私に後ろ盾がないとでも? 本当は目立たないようにしてあげようと思ってたけど、あんたが調子に乗るなら話は別。言っとくけど、私の叔父はデザイン部亜多区の総責任者よ。いい? 亜多区ぜんぶの、総責任者!」

 アンナは一語一語を拡声器みたいに叩きつけた。

「どう? ビビった?」

 得意げに、葉山ゆうが青ざめる瞬間を待つ。けれど葉山ゆうは落ち着き払って...

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