第221章 完全に諦める

「つらいのか……?」北条寒生は独りごち、すぐに淡々と笑った。「俺は、楽になっただけだ」

楽……?

たった今、一つの命が消えたというのに。彼はそれを「楽」だと言った。

葉山ゆうは、かつて心から愛した男が、ここまで冷酷になれるなんて受け入れられなかった。

彼のほうが、ずっと上手く隠していただけ? これまで全部、芝居だったの?

「最初に私を妊娠させたのは、あなたじゃない……」

「前の計画だ」

「計画?」ゆうは眉をひそめた。

「そう、計画だ」北条寒生は底の見えない黒い瞳で、冷笑を浮かべて彼女を見た。「お前に子どもを産ませて、加島家から抜けるつもりだった。だが今は違う。加島敏こそ、...

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