第101章 発砲する男

皮膚を弾丸が貫いた、その刹那。

激痛が――容赦なく炸裂した。

日向茜の右腕が制御不能に痙攣し、指先から力が抜け落ちる。

黒い拳銃が掌を離れ、どん、と木の床へ叩きつけられた。

よろめいて半歩退いた拍子に、左手のタクティカルナイフも滑り落ちる。

「カラン」と乾いた音を立て、壁際の隅へ転がっていった。

血がみるみる袖を染め、蒼白な指先からぽたり、ぽたりと滴る。

背後で、ガラスが轟音とともに砕け散った。

真田修一が、冷たい雨水を全身にまとったまま窓を破って飛び込んでくる。

床一面の破片を踏み越え、日向茜が崩れ落ちるより先に大股で詰め寄り、腕を回して強引に抱き寄せた。

「誰が撃った...

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