第45章 気絶

真田修一は唇を一文字に結んだまま、しばらく口を開かなかった。

17億――それが彼女の限界だった。これ以上は、1円たりとも出せない。

「18億」

彼が告げる。

法務担当が札を上げた。

会場は水を打ったように静まり返る。副院長は15秒待ち、槌を手にした。

「18億、1回」

「18億、2回」

「成立です」

乾いた槌音が、場に落ちた。

4つ目の枠――真田グループ。

日向茜はゆっくりと番号札を下ろした。卓上へ戻すとき、指先が机の縁にこつんと当たった。それでも、何も感じなかった。

残る3枠では、彼女はもう一度も札を上げなかった。

真田グループの法務が順に落としていく。何の波乱も...

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