第75章 お前の誠意

日向茜は手足の先から冷えていった。

こんな形で、彼は彼女を永遠に自分のそばへ縛りつけるつもりなのだ。

けれど今の彼女には、駆け引きする余地なんてない。

ここまで来た以上、目的だけは果たさなければ。

「……わかった。引き受ける」

真田修一は、その即答が気に入ったらしい。

彼は立ち上がり、デスクを回り込み、長い脚で彼女の前まで来た。

距離が詰まった瞬間、沈香の淡い匂いに煙草の残り香が混じって、ふっと覆いかぶさる。

真田修一は手を伸ばし、乱暴に彼女の顎をつかんで顔を上げさせた。

「研究所に戻ったなら、おとなしくしてろ」氷みたいに冷たい声。露骨な警告が乗る。「会うべきじゃない連中か...

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