第80章 真田修一が林田知代と一緒にいるのが嫌だ

短い高揚が引いた途端、日向茜は親友のことが心配になった。

「とにかく、絶対に安全第一で動いて! 私のせいであなたが傷ついたら、一生後悔するから!」

寺内安は帽子のつばを指で押さえ、拗ねたように言う。

「はあ……俺は別に平気だけどさ……ここ、泊まっていい? 寝る場所さえあればいいんだ。物置でも構わない」

「工藤さんに連絡する」日向茜はスマホを取り出し、素早く画面を叩いた。「あなた用に独身寮を一室空けてもらう。私のプロジェクト名義で押さえれば、筋も通るし怪しまれない」

「了解。あんたの言うとおりにする。木下玲のほうで時間と場所が確定したら、また連絡する」

深夜、南苑の別荘。

日向茜...

ログインして続きを読む