第97章 盛大な葬儀

「……お母さん、助かったんだ……」

日向茜は大きく息を吸い込み、胸の奥に何か月も澱んでいた死の気配が、ようやく薄れていくのを感じた。

母が真田修一の支配から抜け出せさえすれば、命は繋がる。

そして三年前のあの事件の真相も、いつか必ず白日の下に晒される――。

「おばさんはもうA市から移送した。国内の、場所を伏せた無菌医療センターに入ってもらってる」

佐伯樹は日向茜の身体を引き起こし、柔らかなソファへ押し込む。声音は硬い。

「ただ、いまは生命維持装置一式から離れられない。移送となると目立ちすぎる。しばらくは国外へ出せない」

日向茜は力いっぱい頷いた。

「真田修一の手から離れたなら...

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