第109章彼女の国会議事堂への帰還

――ベア視点――

この先の数日は、ベアにとって拍子抜けするほど穏やかなものだった。ガイが狼の姿のまま、実質的に彼女を「太った」と言ったのだと受け取れてしまい、彼にきつく当たってはいたが、あれがそういう意味ではなかったことも分かっていた。

彼らはだらだらと休み、ロンテルがほとんど膝をついてダックスに「都へ連れて帰ってくれ」と懇願するところまでいって、ようやく動き出した。

ベアとしては帰路に母も同行してほしかったが、カオルが目を覚ますまでここに残ると言い張った。

今は、彼女がいない間に母に何か起きたら――そう思うだけで胃のあたりがきゅっと縮む。だが、エンバーが宥めてくれた。『あの人は十年以...

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