第11章毒入りのお粥

――ベア――

ベアは背筋をぴんと伸ばし、肩をこわばらせてから言った。

「何のご用ですか、執事長」

名ではなく肩書きで呼んだ。突然の来訪に、まだ動揺が残っていたのだ。職務を解かれた以上、もうこのあたりには戻ってこないものと思っていた。

「殿下のお薬のことをおろそかにはできません。お粥は、私が食べさせねば」

男は前に進もうとしたが、ベアは急いで近づき、盆の下に手を差し入れた。

「こちらへ。私にやらせてください。今では、これは私の務めですもの。お薬もきちんと飲んでいただきます」

だが男は盆を渡すどころか、一歩引いてそれを胸元へ引き寄せた。

「いいえ、私が必ず食べさせねばなりません。申し上げた...

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