第116章オメガの服を着た半神

――ダックス――

彼は、二人がテーブルを離れていくのを見守っていた。父が妻に二人きりで話したがっていたことは、わかっていた。父がどれほど隠そうとしても、その胸の内に押し込められた感情は伝わってきたのだ。

数ある感情の中でも、父を最も強く支配していたのは恥だった。言葉を交わさずとも、それははっきりわかった。どうして民の守護者の娘が、何年ものあいだ心を傷つけられ、残酷な仕打ちを受けるままになってしまったのか。レオがどれほどの痛みと悔恨を抱えているのか、ダックスには想像することしかできなかった。

二人は声を潜めていたが、それでもダックスには会話が聞こえていた。

レオがつがいのそばへ身を寄せる...

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