第12章破れた沈黙

――ダックス――

彼が「やめろ」と言っても、彼女は止まらなかった。望むままにさせてやりたい気持ちは山ほどあったが、それは正しくない。父は、そんなふうに育てはしなかったのだ。たとえ今、その父が、息子に殺されかけたと思い込んでいるとしても。

利己的な人生の中で初めて、彼は「品位」というものを選んでいるというのに、思い描いたとおりにはいかなかった。ベアだって解放されたがるはずではないのか。彼女が「残りたい」と望み、彼に仕えたいと願っている――その考えに、頭がぐらぐらした。日々の食事の世話に、みじめな下着の交換。そんなものは、氷山の一角に過ぎないのに。

それでも彼女はそこにいた。袖に顔を押しつけ...

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