第121章計画が期待通りに進んだとき

―エイサ―

戴冠式の日がやって来た。エイサの神経は、自分でも予想していた以上に擦り切れていた。

ありがたいことに護衛には慣れてきたものの、一人でいられる時間が恋しかった。夕刻、教会でひとり静かに過ごすのが好きだったのに、護衛がついてからそれは叶わない。女――ミスタルは片時も離れず、絶えず耳にまとわりつくようなその気配のざわめきが、エイサの忍耐を削るばかりだった。

だが、明るい材料もある。今朝目覚めたとき、昨夜は悪夢を見なかったことに心から感謝した。悪夢は週に一度ほど、まだ消えてはいない。それでも眠るたびに追い回されるわけではなくなっていた。

長い回廊を進みながら、エイサは窓の外を見やっ...

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