チャプター131ヒルトップビュー

――エイサ――

村と城が見えてくる手前、最後のなだらかな丘の頂で馬車は止まった。

村に帰ってきたのだと思えば、胸がほどけるはずだった。けれどエイサの感覚の縁をかすめる何かが、あまりにも静かすぎると告げていた。

南からの道のりは、いくつかの峠と高い丘を越えてくる。そのうちのひとつ、その頂に着いてから、彼女は馬車を降りた。

初秋のきりりとした風が肌に当たり、うなじの髪をふわりと持ち上げる。

先に馬車を降りたダックスが手を差し出し、彼女が降りるのを助けた。助けなど要らないのに、それでも彼女はその手を取った。レディでいることが好きになっている自分に気づく。そしてダックスは、彼女にそう感じさせ...

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