第132章邪悪な口調と内なる

 ――エイサ――

 酸素を求めて息をあえがせるたび、視界がぼやけた。闇の気配は、ほとんど圧倒的だった。木立の影からそいつがゆっくりと姿を現すにつれ、その存在感はいっそう濃くなっていく。

 冷たいものが彼女の魂の間へとぬるりと入り込み、その内側でとぐろを巻いた。あらゆる影がいっそう深まり、そこから黒い髪のような煙が細くうねうねと立ちのぼっている。魂の間の光は薄れ、その煙はあらゆるものに混じり合い、あらゆる表面にまとわりついた。

 そいつは沈みゆく夕陽の光の中まで出てきたところで足を止め、彼女に向かって冷笑した。そのときになって初めて、そいつの顔がレオのものだとわかった。

 それを認識した...

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