第138章「緑の光」

――エイサ――

自分がどこにいるのかを把握するまで、少し時間がかかった。胸の上には重みがあり、頭上の天井は女神の領域で見たものと同じだった。けれど、そこには白く空虚な無ではなく、雲があり、紫色の空が陽の光を受けて淡い青へと変わっていくのが見えた。

静かで聞き慣れた寝息混じりのいびきに気を引かれ、彼女は顔を横へ向けた。すると、母が大きく背もたれを倒した椅子で眠っているのが見えた。最初にここへ来たとき、肺が仰向けよりも上体を起こしたほうがうまく働くようにと、その椅子を用意してくれたのだ。体調がよくなってからも、背中にも楽だったからと、母はそのままその姿勢を好んでいた。

眠っているあいだによだ...

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