第147話ウォーキングVSデューティ

村は、カオルの隣を歩いていると小さく感じられた。

場所そのものが縮んだわけではない。記憶がせり上がり、あらゆるものの上に降り積もったのだ。家々は昔と同じ場所に座っていたが、年月と風雪が容赦なく手をかけていた。屋根は以前より低くうなだれ、柵は傾き、小道は雪解けの水に暗く濡れている。ところどころ、融け水が土をえぐったせいで、踏むとやわらかく沈んだ。

けれど何より村を小さく感じさせたのは、彼女がもはや、半死半生でここから引きずり出された少女として見ていないことだった。今の彼女は、かつて自分を見つめ、「すでに壊れたもの」として見なかった男――その息子の隣に立つ女として、この景色を見ている。

カオ...

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