第150章帰りの旅と有望な未来

カオル――

朝は村を濡らし、冷たく、静まり返らせた。

カオルは夜が明ける前から外に出ていて、すでに二度も確かめた革ひもと荷物を、また確かめていた。嵐は夜明け前に通り過ぎたが、凍った地面を雪解け水が押し破ったところには、まだ泥がどろりと厚く広がっている。南へ向かう道は確かに荒れていて足を遅らせはするだろうが、もう一晩ここに留まる言い訳になるほどではない。

これ以上待つのは、ただの口実にすぎない。

脇袋の重さを手で量り、食料、薬、毛布、道具が入っているのを確かめた。旅に足りる分、そして母が気を変えたときのための分。もっとも、変えないとわかってはいるのだが。

「母さん」カオルは馬から身を...

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