第152話クリーンカット

ヴィスカは、ダクスから渡された羊皮紙を外套の内側にたたんでしまい込み、訓練場へ戻っていった。南の秋風は北ほど苛烈ではない。だが、それでも骨まで噛むような冷たさがあり、ダクスとの会談のあいだにいっそう鋭さを増していた。

風が中庭をすべるように吹き抜け、見習いたちは別の教官の声に従って訓練を続けていた。ヴィスカには、あらゆるミスが目についた。だが同時に、自分がいなくともこの場は滞りなく回っていたのだということも、はっきりと見て取れた。

追放ではない。

ダクスの言葉が、頭の中で何度もよみがえる。

指揮官の地位は、いまなおおまえのものだ――ダクスは確かにそう言った。とはいえ、夜明けとともにここ...

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