第155章「最後の捧げ物」

ヴィスカ――

古い国境路には霜が厚く張りつき、馬たちは滑る石と凍り固まった泥を選り分けるように、慎重に蹄を運んだ。

ヴィスカは地図を太腿に押し当て、手袋越しに手綱をきつく握って進んだ。冬が松葉と枯れ葉を道の上へ押し流してしまい、路はもはやかろうじて輪郭が見える程度だった。古い轍から根が盛り上がり、枝は外套をかすめるほど低く垂れている。背後ではアナヒの牝馬がぴたりと寄り、吐息がヴィスカの馬の脇腹の空気を温めた。

振り返ると、彼女は彼を見ていなかった。視線は地面を掃き、傷ついた手は外套の下に巻かれたまま。それでももう片方の手は、二日前よりはるかに確かな調子で手綱を操っていた。

道が尾根を...

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