第158章彼が持ち帰ったもの

ヴィスカ――

馬たちは、脚に乾いた泥をこびりつかせ、頭を低く垂れたまま屋敷の門をくぐってきた。

先頭を行くのはヴィスカだった。外套は埃と灰にまみれ、幾日もの旅路と風にさらされて、ごわりと硬くなっている。そのすぐ後ろにはアナイが続いていた。胸元で眠る赤子を守るように、片腕を外套の下に回している。長い騎行のせいで顔色は青ざめ、息をするたびに肩がわずかに落ちたが、それでも屋敷の正面階段に着くまでは、どうにか背筋を保っていた。

召使いたちが冷たい風の中へと慌ただしく駆け出してきたが、アナイの抱える包みに目を留めると、はっと足を止めた。

ヴィスカは馬を下り、いちばん近くにいた厩番へ手綱を渡した。...

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