第19章予期せぬ選択

――ダックス――

彼女が作ってくれたあの毛布に手が届くはずだと、彼は確信していた。距離はそれほどではないし、今朝は枕を背中の下に押し込めるくらいには体を動かせたのだ。

息が上がって心臓が跳ね上がろうと、やれた。少し身を乗り出すだけで、いったいどれほど難しいというのか。

どうやら、とてつもなく難しいらしい。元の毛布を放り投げて空中へ身を乗り出した瞬間、体重が思いがけず偏り、彼は顔から床へ落ちた。右目に熱いものがどっと流れ込む直前、眉のあたりがぱっくり裂ける感触がした。

床から上半身を押し上げようとしている最中、扉が開く音がした。視界から逃れようと転がったが、できたのは横向きになって窓の方...

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