第35章王子の怒り

――ダックス――

この一年、ほとんど身動きできずにいたせいでひどく痩せ細り、ズボンは腰に引っかかっているのがやっとだった。ロンテルが着るものを持って戻るのを待つあいだ、彼は苛立ちのまま部屋を何度も行き来していた。裸であることなどどうでもよく、そのまま厩へ駆け込み、あの腐れ外道の首を引きちぎってやりたかったが、ロンテルがどうにか彼をなだめた。

久々に人前へ姿を見せる最初の場で、裸に血まみれの姿を民にさらすのは、彼らに対してあまりに不誠実だった。だからこそ、ベアに肌についた血を洗い流させ、ズボンと靴だけは身につけた。だが、それ以上は要らなかった。逞しい胸はあらわのままで、目のある者なら誰にでも...

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