第41話ルビーレッドハート

血のように赤い石が心臓の鼓動みたいに脈打ち、足の裏の下で大地がじわりと温まっていくのがわかった。裸の肌に浮いた汗が、背骨を伝って腕へと寒気を走らせる。前腕の産毛が逆立ち、風など感じないはずなのに、そよ風が身体の表面を撫でていった。長い黒髪がふわりと持ち上がり、空き地の空気のあちこちに、光の粒が気まぐれに花開くように瞬いた。

ベアは膝から崩れ落ちた。周囲を流れる力のうねりが増していき、もう受け止めきれなかったのだ。柔らかな土が落下を受け止め、前のめりになった拍子に両手がつき、黒い草の刃へ指を食い込ませる。赤い石が脇で脈打つのと呼応するように、地面は彼女の下で熱を帯びていった。

それは赤い生の...

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