第43章女神を祝福せよ

――ダックス――

ダックスには、自分の内を奔流のように駆け抜けていく感情を、とても言葉では言い表せなかった。ベアは死んだのだと、彼はそう知っていた。これまでの人生で、何よりも確かなこととして信じていたのだ。

女神が彼に語りかけたことなど、関係なかった。励まされたことも、どうでもよかった。あの最後の木を回り込み、その先でベアの亡骸を見ることになったなら、自分も彼女のあとを追うつもりでいた。それほどまでに、彼女への愛は強かった。

ベアは彼の心にも頭にも、いつの間にか深く巻きついていた。してくれたことといえば、ただ彼のそばに座り、食べさせてくれただけだというのに。病に伏していた自分を世話してく...

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