第56章もっと奴隷を?

現在

――ダックス――

叔父の姿を最後に見たのは、裁判の間から引きずり出されていくところを目にしたときだった。

その後、それについて話すことはついになかった。禁じられていたのだ。当時の彼はあまりに幼く、父に尋ねたところで「また今度にしろ」と言われただけだった。

その「今度」は、結局来なかった。

叔父はいつだって彼のそばにいた。目を細めて甘やかし、愛し、遊び相手になってくれた。英雄だった人が……ある日を境に、消えた。彼の人生から、いなくなった。

のちに大学へ入ってから、裁判に関する資料を読み漁り、ランディスが犯した吐き気を催すような所業を知った。だがそれは、胸に残る傷を癒やしもしなけ...

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