第59章恋人の贈り物

――ランディス――

胸の内側で心臓が痛いほど脈打ち、耳は轟く川のような音で満たされた。

神のお声を最後に聞いてから、どれほどの時が過ぎたのだろう。御身の気配を賜ってから、あまりにも長い。

彼は広間の召使いたちに怒鳴りつけた。「出て行け! 今すぐだ!」有無を言わせぬ声に、彼らは一斉に部屋を飛び出し、背後で扉を閉めた。残されたのは彼ひとり、そして沈黙だけだった。

彼は膝をつき、畏敬の念に頭を垂れた。「我が神よ。我が主よ。あなたは私を祝福してくださる!」

ランディスは、邪なる神の臨在を初めて授かった日のことを思い出した。まだ若く、芽吹いたばかりの少年で、年はかろうじて十六。初恋の相手と番い...

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