第62章女神への信頼

――ダックス――

ダックスは背後で扉を閉め、広間の奥へ移っていたロンテルのもとへ歩み寄った。

「何だ、ロンテル? 俺は腹が減ってるし、妻のそばにいたいんだ」

ランディスの件をめぐる話し合いで、彼の内には苛立ちが積もり積もっていた。おまけに先ほど、自分がきつい言葉をぶつけたせいで、ベアの魂の壁が傷つきと悲しみで橙色に染まるのを感じ、目の当たりにしたばかりだった。

「すまない、ダックス。でも待てなかったんだ。ここにある記録や情報を全部精査するつもりなら、総出でかからないと間に合わない」

「それ、朝まで待てなかったのか?」

彼はいったん言葉を切り、荒れた神経を鎮めようと息を整えた。何かが...

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