第64章ダークフューチャーズ

――ベア視点――

またしても、ベアはこの一連の出来事がいかに奇妙かを考えずにはいられなかった。まるで他人の身体の中に入り込み、見知らぬ誰かの目を通して世界を眺めているような気分だった。

こんなはずがない。自分の隣に立って、女神を見上げ、狼と口論しているこの身体が――これが自分であるはずがないのだ。第一に、彼女は自分には狼などいないと知っていた。その事実こそが、女神への信仰の礎だった。

女神が狼の神格であることは理解している。だが同時に、父が崇めていたのもその女神だった。ベアは状況を受け入れる術を身につけ、怒りの周囲に積み上げた壁を打ち崩したあと、女神の腕の中に安らぎと居場所を見いだすこと...

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