第81章祝福されたアルファエネルギー

――ダックス――

ヴィスカは荒い息をつき、唾液が顎の脇を伝って落ちていた。怒りが波のように全身から滲み出ている。「サヴォンナが自分で死ぬわけがない。あの裏切り者の奴隷が、俺の娘を殺したんだ! あの汚らわしい小娼婦が娘を殺して、そのうえでお前と結婚して自分の身分を上げる機会にしやがった!」

その言葉で彼の狼が目を覚ました。気づけばダックスは騎士の拘束を振りほどき、ヴィスカへ飛びかかっていた。変身したい衝動と必死に戦う。いったん変じてしまえば、二度と自制が利かなくなる――それは分かっている。だが同時に、こいつの首をもぎ取ってやりたいとも思っていた。

地面に倒れたヴィスカに馬乗りになり、両手で...

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