第85章病気と死

――ランディス――

彼女の顔から欲情の色が消え、愕然とした表情へと変わった。自分が悪臭を放っていると、どうして気づかないのだろう。こんな臭気を嗅いだのは、彼が以前一度だけ、供犠の間の掃除をし忘れたあとのことしかない。そのときは、あの夜を思い出させる匂いだったからこそ、むしろ彼を奮い立たせた。

だが、目の前のレベッカを見下ろしたとき、その悪臭は胃をかき回した。近くの卓がどれも空いていたのも無理はない。彼女の臭いは、ほとんど耐えがたいほどだった。

それなのに彼女は答えず、ただ彼を見上げたまま、続きを話すのを待っているようだった。彼が何も言わないでいると、彼女の顔には再び欲が満ち、その昂ぶりの...

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