第95話ちょっと長く

――ベア――

ベアは、ダックスがその男と一緒に立ち去っていくのを見つめていた。そして見つめながら、廊下を進んでいくたびに揺れる、あの丸みを帯びた尻からどうしても目を離せなかった。ダックスが自分の裸を忘れているのか、それとも単に気にしていないのか、彼女にはわからなかった。

彼にぐいと引き寄せられたとき、肌が触れた場所という場所で小さな業火が次々と燃え上がり、血は煮えるほど熱くなって、部屋全体が炉のように感じられた。うちわでもあれば仰ぎたいくらいだったが、彼に動揺を悟られるのはどうしても嫌だった。

「私はもうアルファなのに……」

苛立たしかった。こんな再会になるはずではなかったのだ。何時間...

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