第100章 どうしても彼女を陥れられない

「別に大したことじゃないよ。ただのお見合い。お父さんがさ、どうしても『あの人と一緒に夕飯を食べろ』って聞かなくて! もうほんっとにうるさいの。毎日毎日、今すぐ結婚しろって小言ばっかり……こっちはイライラで死にそう!」

「なんでお姉ちゃんには言わないのよ。年上なの、あっちなのに!」

小林茉由はくすっと笑った。

「石原友里は跡取りでしょ。百花は家でぬくぬくしてるだけのお嬢さま、って言いたいの?」

石原百花は唇を尖らせる。

「茉由さん、そういう追い打ちやめてよ! 助けて!」

「私に何をしろっていうの」

「しばらく家に帰りたくないの。茉由さんがお姉ちゃんから買った部屋、もう売れた? ま...

ログインして続きを読む