第101章 断固としてもう産まない

二子とはいえ、小林裕斗は小林祐奈より頭ひとつ――いや、それ以上に背が高い。

小林祐奈はぷいっとそっぽを向き、頬をふくらませた。

「お兄ちゃん! 見てなさいよ! 絶対、祐奈のほうが大きくなるんだから!」

小林裕斗は自信満々に言い切る。

「それは無理」

執事は、ちびっ子二人の言い合いを眺めながら、思わず口元をゆるめた。

若様が裕斗若様と祐奈お嬢様を連れてきてからというもの、この年になって、また日々を楽しいと思えるようになった。屋敷にも、久しぶりに活気が戻ってきた。

葉山家――。

葉山弘義は体調の都合で本邸に戻っており、葉山夫人は外で食事を済ませているらしい。食卓にいるのは、双子と...

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