第117章 嫉妬した

「俺が婚約者の子どもの頃の写真を見るのが、そんなに悪いことか?」

思考を遮られた葉山墨也は眉をつり上げた。

「お前、そんなに人に見られたくないのか?」

「見ちゃダメって言ったらダメなの!」

小林茉由としては、子どもの頃の自分が可愛くないと思っているなんて口が裂けても言えない。だから意地になって、写真を渡さないように騒ぐしかなかった。

葉山墨也は本当に素直に、手にしていた写真を置いた。机の半分を埋め尽くすほど並んだ写真に目をやり、ふっと笑う。

「昔は写真が好きだったんだな。これ、ほとんど大人になるまで撮ってるだろ」

茉由は一瞬、遠いところを見た。

「昔はね、毎年誕生日になるとお...

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