第122章 心の底の不快感

小林祐奈と小林裕斗の二人が後部座席に乗り込み、小林茉由も続こうとした瞬間――裕斗がいきなりドアをバタンと閉めた。

「ママはパパと一緒に前に座って!」

裕斗はいたずらっぽく茉由にウインクする。パパとママが今日、どこかぎこちないことくらい、子どもでもわかる。理由はわからないけれど、少しでも二人きりの時間を作ってあげたかった。

茉由は苦笑するしかなかった。後部座席にはチャイルドシートが二つ。そこへ自分まで押し込まれるのは、確かにきつい。

仕方なく助手席のドアを開け、葉山墨也の隣に座る。

以前なら、彼はきっと何かしら軽口を叩いてきたはずだ。けれど今日は、何も言わない。茉由が乗り込んでも、振...

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