第134章 葉山墨也の怒り

小林茉由は、傷跡のある男に連れられた二人の女に支えられながら、ふらふらと部屋から出てきた。

葉山墨也は、血の気ひとつないその顔を見た瞬間、瞳の奥に怒りがどろりと湧き上がる。

その殺気に当てられ、女たちは足が震えて立っていられないほどだった。

「葉山社長、小林さんは……大丈夫です。手を出したのは、あいつらです」

女の一人が、背後でうずくまる数人の男を指さした。まるでウズラみたいに縮こまっている。自分に火の粉が飛ぶのが怖くてたまらないのだろう。

葉山墨也は茉由を抱き上げた。眼差しは冷え切り、凶気が滲む。

「俺の女に、よくも手を出せたな」

「す、すみません葉山社長! 俺たちも目がくら...

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