第17章 父と子の間にある、生まれながらの親近感

「お母さん……もう小林茉由をここに置いておけない。今はまだ墨也があの女の正体も、子どものことも知らないけど……もしバレたら、私、居場所がなくなる!」

小林雪乃はそこまで言って、目に見えて取り乱した。

「お母さん、分かってない……墨也、もう十数年前のことを疑い始めてるの……!」

彼女は、十数年前に彼を救ったのは自分だと葉山墨也に思い込ませた。だからこそ、特別扱いされてきたのだ。

もし葉山墨也が、あのときの少女が小林茉由だと知ったら――この家に、自分の立つ場所など残らない。

小林千代は娘を制した。

「その話は表に出すんじゃないよ。何を慌ててるの。葉山社長はまだ小林茉由が誰かも知らない...

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