第192章 下心のあるチームメイト

どうしたものかと思案していると、身なりのいい女の子がこちらへ歩み寄ってきた。

「こんにちは。植田雨音です。よかったら……チーム、組みませんか? 私、広報班なんですけど、組むはずだった相手が開始前に体調を崩しちゃって。教官にその班は失格って言われて……。規定だと広報部も訓練に参加しないとポイントが付かないんです。私、あなたと一緒に行ってもいいですか?」

小林茉由はちょうど人手がなくて困っていた。頷く。

「いいよ」

人質が確保できた。実質ひとりでも、これで参加登録はできる。

教官は彼女が単独だと見るなり、眉をひそめた。

「今回の訓練は、チーム同士で競い合う形式だ。ひとりで出るつもりか...

ログインして続きを読む