第25章 倍額賠償

小林雪乃はその言葉を聞くなり眉をひそめ、真っ向から否定した。

「ありえないわ。小林家はこれまで一度だって偽物の宝飾品なんて扱ったことない。あなたたち、わざと騒ぎを起こしてるんじゃないの?」

その一言が、富裕層の奥様たちの神経を逆撫でした。

「わざと? 数万円のアクセサリーなんて、こっちは別に目くじら立てる額じゃないのよ。ただ――小林家のやり方が気持ち悪いから、腹が立ってるだけ!」

「そうよ。金があるからって、好き放題だまされると思ってんの? 恥を知りなさいよ!」

ざわつく人垣をかき分け、小林茉由が前へ出た。声は落ち着いている。

「このたびは不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませ...

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